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長野まゆみの作品に、『野ばら』というのがあります。『夏至祭』や『銀色と黒蜜糖』と同じ登場人物(というか、『銀色と~』は『野ばら』に至る途中の端切れみたいなものなのですが)が出てくる作品ですが、ひやりとして怖い話です。特に『夏至祭』を先に読むとショックを受けます。
で、その中に主人公の少年が口から小さなルビーの粒を延々と吐き出し続けるシーンがあるのですが、私はそのシーンが妙に好きです。吐く、という行為自体が物凄く象徴的で感情的で、ともするとエロティックですらあると思うのに加え、この話の中でルビーというのはイコールで柘榴なのです。
柘榴というのもまた、すごく意味深なモチーフだなあと思うわけで。ギリシャ神話の中でも、ハーデスが后ペルセフォネを地上に返す段になって、彼女を少しでも冥界に留めるためにと騙して食べさせるのは柘榴の実です。粒の数については諸説あるようですが・・・(ちなみに私はこの神話がすごく好きです。そのせいか星矢界のハーデス様にはあまりホモフラグを立てたくありません(笑))。鬼子母神の象徴という割と穏やかな面もありますが、色や形状の所為か一般的に結構不吉感漂う果物ですよね。

と、まあ要するに柘榴が売ってたので思わず買って食べたというだけの話です(笑)。
子どもの頃先生にもらって食べた記憶があるけど、最近はアメリカ産ばっかりなんだなあ。
ちなみに現実の柘榴は種を吐き出さなくてはならないので、あまり美しく食べられる果物ではないです。美味しいけど。お酒に漬けるときれいなピンクになるよーって果物屋のオバちゃんが言ってた。
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